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貿易事務の年収

貿易事務は、一般事務に比べて専門性が高いこともあり、事務職の中では高い部類に括られますが、実際の年収は、業界と企業によって決まります。つまり、貿易事務職という同じ職種の中でも、勤務先やその産業分野によって開きがあるということで、これは他の職種でもままあることです。

貿易事務は資格をもっているかどうかというよりも、経験がものをいう分野であるため、どのような貿易の事務に携わっていたのかという点が重要となります。例えば輸出するものと地域によっては、必要な書類も変わってきます。

その経験によって、当然年収も変わってきますが、あとは雇用形態も関係があります。派遣社員、契約社員、正社員とで待遇は変わってきますが、貿易事務職の多くが契約社員や派遣社員だけという会社もあります。

新卒に近い状態と大ベテランとではかなり開きがありますが、メーカーで言えば、300万前後〜400万前後というのが貿易実務を担う貿易事務の年収としては多いラインではないでしょうか。年収500万以上稼ぐ貿易事務の場合は、マネージメントが仕事内容に入っていることが多く、他の貿易事務職の取りまとめや教育、マネージャーの補佐や代理として事実上の課長職であることもあります。またこうした業務が入っていない場合は、経験年数の長い優秀なベテランであったり、契約業務の補助や翻訳をはじめとした貿易実務以外の業務が入っているケース、あるいは貿易の中でも特に難度の高いもの、物流フレームワークの構築、業務フローの作成、ルーティンで行うことができず、毎回特別なアレンジが必要な貿易業務、複雑な折衝が必要な業務、業務遂行に英語や日本語以外の多言語が必要になるもの等、特殊技能が必要な業務が入っている場合が考えられます。

600万〜700万以上というのは「貿易事務」という括りではあまり聞きませんが、貿易に関する専門的で幅広い知識があり、経営陣に対する貿易アドバイザー的なポジションも担っていたり、自社の輸出や輸入の統括責任者であったり、海外拠点設立など海外への進出に対し貿易面や物流面での構築全般が可能、かつ残業時間がかなり多いなどの場合が考えられます。いずれもマネージメント業務の比率が高く、貿易書類を作成するのは部下やアシスタントがやるというような立場です。

また貿易事務といっても、会社によっては翻訳業務や英文契約に関する業務などを任されるケースもあります。中小規模の会社の中では、海外業務全てを一手に引き受けていることもあり、そうした立ち位置の場合、貿易事務以外の仕事を行うことがあることも念頭におく必要があります。

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