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フリーターは海外営業になれるか

うちの海外営業部のメンバーたちは全員中途採用で入社しましたが、皆それなりに苦労があったようで、ずっと正社員一筋という者が実はいません。ヤンキーは最初に入った会社で金をためて海外で一旗上げようと渡航し、向こうで仕事が見つからずに帰ってきたわけですが、その後数年間は、フリーター生活だったと述懐しています。嘘が本当かは不明ですが、やり手のホストだったということですが、「金がいつもなかった」とため息をつくように語っていました。

またお嬢は日本の大学に入るまでは学齢期はほぼ海外で過ごしてきたわけですが、就職活動なるものをなぜかやらず(本人曰く、かったるいと思った)、学生時代からやっているバンドで一旗上げようとバイトしつつ自分のライブのチケットを売りさばくという日々を送っていたそうです。家賃が払えず、飯を抜くということもよくあったようで、よいダイエットになったと述懐していますが、ひもじい思いをしていたようです。

姉御については、派遣で貿易事務の仕事であちこちの会社で働いていたものの、派遣先が倒産したり、難のある上司にいびられたり、待遇がよろしくなかったようで、収入的にも、将来の安定という意味でも苦労していたようです。

マッチョなボスは、自称肉体労働をしてきたということですが、もともとはどこかの製造工場で一時期間だけの従業員ということで働いていたようです。うちの会社にも若いころは製造部で働くために入ってきたのですが、どういうわけか先代社長の海外渡航へ同行することになり、そこで英語がわからないにもかかわらず、身振りと手振りで当社製品のデモを行い、成約に結び付けたという伝説が残っています。

結論から言えば、大手の一流企業といわれるような会社にいきなりフリーターだった人が正社員として海外営業に採用される、というのはほとんどないでしょうが、うちのような中小企業ならばまだ可能性はあります。営業が未経験という場合は、アピールする要素が少ないので、TOEICでハイスコアを狙い、それを引っさげてアプローチして見ましょう。本来的には、もともと仕事ができる人に英語を覚えて欲しいというのが企業の本音ですが、場合によっては人材がいないなどの理由で、猫の手も借りたいという状態になっている企業もあります。その場合、まずは英語さえできれば、あとは仕事を覚えてもらえばよいと考えている会社もあります。

英語が得意であることと、営業マインドを持ち、海外の新規開拓に貢献したい意欲を前面に出して、経験がないことをパワーで押し切りましょう。あとは自分のやる気をアピールし、いろいろ突込みが入ると思いますが、どのように切り返すのかを面接官は見ていますので、かわすなり、受け止めるなり、開き直るなどして、自分のやりたい仕事にブレはない、ということをしっかり伝えていくとよいでしょう。

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