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やってはいけないアンダーバリュー

海外との取引において国内とは違ってあらかじめ考えておかないといけない費用には、輸送費や通関費用、関税や諸税などがありますが、この関税プラス諸税が国によってはすごいことになり、かなりの粗利を見込んでいても採算が合わなくなってくるケースもあります。これらの税金は、インボイスの価格に基づいて課されることが多い為、金額が張ればそれに応じた額の税金を支払う必要があります。アンダーバリューとは、この実際の金額を不当に安く記載する不正行為のことです。

うちの会社でも中国製や韓国製の類似品との競争から、採算ギリギリで大量に製品を送らねばならないという場合がままあるのですが、そこで当課のお嬢が使った手法が禁じ手のアンダーバリューです。実際の海外取引においては、サンプルなどの段階や小口ではかなりの頻度で使われているのではないかと思われますが、これは当然違法行為です。

お嬢は3000万円近い製品の金額を数千円だと申告して某国へ輸出してしまいました。受け取る側のほうでは支払わなくてはならない関税が大幅に減り、結果、価格競争力を維持できるという策だったようですが、これが税関当局の知るところとなり、調査が入りました。以降、当社から輸出される全品目の検査が厳しくなり、本来のよりもはるかにデリバリーに時間がかかってしまったり、今まで指摘されなかったような書類の不備を指摘されたり、挙句に別件でも調べが入って、他部署が知らずにやっていた違法行為まで発覚し、あわや輸出禁止に刑事罰、会社はもはやこれまでか!?といった状態になり、社内は一時騒然としました。

もともとお嬢は当課の中ではヤンキー以上に遵法精神が乏しく、「どこもやっていること」と開き直っていましたが、今回のこの件で始末書、上司は減俸処分となりました。結果として輸出禁止にはならずにすみましたが、それ以来アンダーバリューについては全くしなくなりました。

思うように輸出が進まなくなったことに、ヤンキーが大層怒ったわけですが、当のお嬢は「アンダーバリューの手口は○○さん(ヤンキーの名前)に習ったんだけど」と言ってのけ、このときばかりはヤンキーも返す言葉がありませんでした。

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