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海外営業の年収

異業種交流会などで海外営業の名刺を出すと、「すごいですねー、海外ですかー」といった社交辞令を耳にすることがあります。海外営業は、たしかに国内営業とは少しばかり違うタイプの知識も必要となりますが、原則的に営業であることには変わりありません。

従業員200名程度の当社は工業製品のメーカーですが、海外営業も国内営業も、営業手当ての額は同じ金額にしています。また給与体系も全社共通なので、海外営業だから特別高いというわけではありません。

年収の目安としては、うちでいえば勤続10年くらいの30代の海外営業で、400万ちょっとといったところです。残業、ボーナス、扶養家族手当てなど各種手当て込みです。大学の同級生などで大手に就職した営業担当などに聞くと、「おいおい、ちょっと低すぎなんじゃないの?」と言われますが、これは会社の規模や給与体系によるためです。ただし、海外営業の場合は、海外出張手当があるため、国によっては長期出張で若干得することもあります。もっとも、うちは地域によって手当額が変わり、アジア圏は低めですが、物価も低いため割と差額が手元に残りがちで、EU圏への出張は基本的に赤字になります。うちの海外営業部でヨーロッパ担当のお嬢は出張前になると必ず上司に「ヨーロッパエリアの出張手当金額がおかしい」と抗議しています。

まあ、中小企業でもピンからキリまであるため、一概に企業規模イコール年収というわけではありません。それに、給与は役職、ランクが上がっていかないと低いままというのは仕方がありません。うちも、課長級以上になってくるとそこそこの年収になってきますが、それまでは海外営業としてはかなり低めの年収設定かもしれません。

大手でも基本給を押さえ込んでボーナスで帳尻を合わせるタイプのメーカーもあれば、ボーナスは期待できないが基本給がそもそも高いというところもあります。

一般に、労組の交渉そのものが業界のトップメーカーのベア要求(ベースアップ要求。毎年労働組合と経営陣が行う給与アップの交渉です)などを基準にして行うため、原則として「業界」がひとつの括りになっていることは否めません。続けてその企業の給与体系や業績、利益などです。

結論としては、「海外営業かどうか」で年収は決まりません。以前にインドで出会った某競合メーカーの担当者などはうちの水準よりも低い年収体系でした。へべれけに酔っ払いながら、うちの会社へ入社したい、何とか口を利いてくれないかと前後不覚になりつつ言われた覚えがあります。そのときは他社をすすめましたが、あの担当者は今はどこで何をしているのでしょうか。

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