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TOEICが「意味ない」と言い切れるか

TOEICやTOEFLなどの英語系の試験が日本で広まる以前にも、旧文部省の「英検」があり(現在もありますが)、その頃から、こうした試験で本当に英語の運用力や英語の言語能力を測定することができるのかという議論はありました。

大学でも学問として英語の学習や言語の学習などを研究している学者からもその問題がたびたび指摘されてきています。

TOEICの場合は、マークシート方式のみの試験であり、ヒアリング能力を見るリスニング試験と、読解や文法能力を見るリーディング試験しかありません。リスニング試験ではメモを取ることができないため、一問一答のような問いに対しての答えを選択するというのであれば問題ありませんが、まとまった文章がいくつか読まれ、その内容に関する質問がいくつか続くタイプの問題は、英語の能力というよりは記憶力のほうが重要なのではという意見もあります。

またリーディングも分量が多いため、文章を読むのが遅い人にとっては、英語が分かるかどうかという以前に、最後の問いにまでたどり着くことができない問題構成です。

英語という一つの言語の理解力を見るのに、果たして2時間、合計200問の試験で足りるのかという意見もあれば、拘束時間が長すぎ、集中力の持続や体力を見る試験になっているという意見もあり、試験によってどこまで言語能力をはかれるのかという問題ともつながってきます。

とはいえ、実際に企業での採用や昇進に最も使われる試験であり、問題のバランスや平均点が一定しているなど、あるレベルまでは容易に英語力の比較として使うことができる有用な指標と言えます。上級者同士の比較はなかなか難しいのですが、初級者、中級者であればTOEICのスコアから、英語能力の比較をしてもあまり大きくぶれたことにはなり辛い指標です。

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